ザイザルという名前の薬をご存知でしょうか。
使ったことがある、聞いたことがあるという方も知らないという方もいると思います。
ザイザルとは、2010年からグラクソ・スミスクライン社から販売されているアレルギー治療薬で、有効成分はレボセチリジン塩酸塩です。
なお、グラクソ・スミスクライン社というのはイギリスの製薬企業の名前になっています。

ザイザルは白い長さ8mmの錠剤で、成人の場合は1日1回就寝前に服用することで効果が持続します。
また、従来のアレルギー治療薬よりも効果が強く眠気が少ない上、服用してから効果が出始めるまで約1時間程度と即効性も非常に高くなっているのです。

なぜこのように効果が強いのでしょうか。
それはザイザルの有効成分であるレボセチリジンにあります。
花粉症に代表される様々なアレルギーの原因となっているのがヒスタミンです。
アレルギーの原因となっている成分が人の体内に入ると、ヒスタミンなどの様々な化学物質が生成され、ヒスタミンはその受容体と結合し、それによってアレルギーの症状が出ます。

レボセチリジンは、ヒスタミンの受容体と結合することでヒスタミンの働きを抑え、アレルギーの症状を緩和します。
そしてレボセチリジンは、従来の薬の有効成分よりもより強く、より長くヒスタミン受容体と結合することができます。
それによってザイザルは強い効果を発揮するのです。

このように、花粉症を抑えるのに大きく効果が期待できるザイザルですが、どのようにして入手することができるのでしょうか。
また、価格はどれくらいのものとなっているのでしょう。

ザイザルは一般に市販されておらず、また同じ成分を含んだ薬も同様に市販されていません。
そのため、ザイザルを使いたい場合は病院で診断を受け、処方してもらう必要があります。
7歳から薬の使用が可能になっているため、7歳以上なら処方してもらうことが可能です。
また、価格については1錠あたり約96円ほどになっています。

ザイザルの適応症は幅広いのが特徴

ザイザルは主に花粉症の症状を緩和するための薬として処方されますが、その他の症状にも効果があります。
ザイザルの効用は、アレルギー鼻炎の症状の緩和と蕁麻疹や湿疹などの症状の緩和とそれに伴うかゆみをおさえる、です。
つまり、花粉症以外の、アレルギーによる皮膚疾患にも効果が期待できるのです。

ザイザルの効果についてもう少し詳しく見ていきます。まず、アレルギー鼻炎についてです。
アレルギー性鼻炎には、花粉症に代表されるような季節性アレルギー鼻炎とほこりやハウスダストが原因となって起こる通年性アレルギー鼻炎の二つがあります。
ザイザルは、この二つのアレルギー性鼻炎の両方に効果を発揮するのです。
ちなみに、花粉症の症状にはくしゃみや鼻水、鼻づまりのようなアレルギー性鼻炎と呼ばれるものの他にも、目のかゆみなどがあります。
ザイザルは目のかゆみにも比較的効果的です。

また、皮膚疾患に対する効果もあります。
ザイザルの有効成分であるレボセチリジンは、蕁麻疹、湿疹、皮膚炎、アトピー性皮膚炎と、それらの症状が原因となって起こるかゆみを緩和することができます。
たとえば湿疹や皮膚炎に対する有効率、つまりどれくらい効果があったかの確率は約66パーセントとなっており、蕁麻疹に対する有効率はそれより高く、約77パーセントです。
これは、似たような効能を発揮するその他の薬よりもより高い値になっています。
つまり、皮膚疾患対策にも使えるのです。

実際に、ザイザルは花粉症の症状を緩和するための薬としてだけでなく、アトピー性皮膚炎で起こるかゆみの症状を抑えることを期待されて処方されることがあります。
このように、ザイザルは花粉症だけでなく、他のアレルギー症状の改善も期待できるというとても優秀な薬なのです。